立川で元同僚と十二年ぶりに飯を食う。

前の会社の同僚と立川で飯を食った。
この十うん年間、うちの会社の海外工場に何台も装置を納めてきたという。
うちの会社にとっての競合各社とのつながりもあり、社内では入手できない話もいろいろと聞くことができた。
業界の中で一定の信頼を勝ち得ているようだった。
昔同じ釜の飯を食った仲間が外の世界で活躍するのはいいもんだ。
その彼がこの先どうしようかと少し考えていた。
このまま行くか。もう一歩別の道に踏み出すか。

オレももっと頑張らねばと少し焦る。

前の会社の元同僚に職場でばったり会う。

実に10年ぶり以上に前の会社の元同僚にあった。
彼は他の装置メーカーに転職し、オレはその後数年で今の会社に移った。
今の会社がその装置メーカーの装置を使っていて、彼はその改造できていた。
10数年分の積もる話があるので、明日一緒に晩飯を食うことにした。
今日は眠いのでこれで終了。おやすみ!

防水靴がすっぱね上がりまくりで困り果てる。

オレが蘇州に行っている間に妻が仕事を始めた。
なんと朝5時半に起きて7時に家を出て目黒まで電車で通勤するのだという。
妻が起きるのに合わせてオレも起きるが、ソファに横になったまま動かない。
蘇州疲れが残っているからだ、と言い訳をしながらそのままうたた寝。
いつの間にか妻は出て行き、見送ったような気もするが定かではなく、再びソファへ。
やがて活動開始しなければ遅刻する時間になり、むっくりと起き上がる。
飯を食い家を出る。雨の中会社に向かう。

先日徒歩通勤用にホーキンスの完全防水の靴を買ったのだが、これが残念ながら今一つなのだ。
防水性能はオッケー。
しかし歩くと「すっぱね」が上がるのだ。
「すっぱね」秋田では靴から跳ね上がった泥がズボンに付くことをこう呼ぶ。
東京では何というのだろうか。
この靴、ズボンの背面側、特に膝裏の辺りにすっぱねが上がりまくり、
しばらく歩くとびしょびしょになってしまうのだ。
靴は完全防水で良いのだが、ズボンがびしょびしょでは全くよろしくない。
オレの歩き方が悪いのだろうか。
しかし他の靴ではこんなことなかった。
やはり、ホーキンスの靴のデザインの問題と思われる。
現在すっぱねを防ぐ方法を考慮中であーる。

蘇州十九日目。お粥を食べて帰国の途に就く。

今回の蘇州滞在は今日が最終日。
今日は移動日なので、上海の浦東空港から成田に飛ぶだけだ。
久し振りにホテルの朝食をとる。
中国式、西洋式、日本式の3種類の食事がバイキングで用意されている。
お粥を取り、麺を茹でてもらう。
油条を麺のスープにつけてかじる。じわっと口の中に味が広がり、うまい。
それから小麦粉を伸ばしてフライパンで焼いた餅(ビン)。少し甘口。
それに餡の入った面包。
中国語では「お粥を食べる」と言わず「お粥を飲む」という。
なるほど中国のお粥は水分が多く、食べるというよりレンゲですくって飲むというのがしっくりくる。
大変おいしく頂きました。
後はチェックアウトのみ。
2週間の予定が、延長ビザを取り19日間の滞在になった。
日本では尖閣諸島でマスコミが大いに騒いでいるようだが、こちらはどこ吹く風。
日本人も中国人も仲良く暮らしている。
蘇州は風光明媚というが確かにその通りであった。
次回はもう少しじっくりみてみたい。

蘇州十八日目。虎丘に行き雨に濡れる斜塔を見る。

今天下雨。せっかくの休みなのに今日は雨。
昨夜、蘇州の見どころを検索していて云岩寺塔というのを見つけた。
虎丘というところにあり、ピサの斜塔のように傾いているのだという。
これは見てみなければ、ということで行ってきた。
雨の中、傘をさしながら自転車を漕ぐこと1時間弱。虎丘に着いた。

有名な観光地らしくバスが何台も止まっている。
ツアー団体が何組もいてガイドが解説していた。
虎丘城壁のまわりには堀が巡らされており、水の都の雰囲気を醸し出している。
堀を渡り60元払って中に入り、塔を目指す。
入り組んだ道を歩いているうちに突然塔の下に辿り着いた。
基礎部分をみると、おお!明らかに傾いているではないか。

塔の周りをぐるりと回って眺めてみる。
石造りの質素な装飾だ。煉瓦が積み重ねられて作られている。
しばらく塔を眺めた後、敷地内を散策する。
塔の東側に万景山荘という場所があり、盆栽がたくさん置かれている。
塔の周りは観光客やら店やらで騒がしいのだが、万計山荘の敷地内は観光客も店もなく、ひっそりしている。
雨の中、しばし庭や建物を眺める。蘇州の庭園は雨がよく似合う。
今日雨が降ったのは虎丘に来て庭園をみるためだったのだな、と一人勝手に合点する。

蘇州十七日目。ガチョウ麺を食らいGOEMONを見る。

午後、これまでのまとめミーティングをして蘇州での仕事を一通り終えた。
その後報告書やら何やらで結局帰りは午後8時の車。
車通勤が禁止されている代わりに6,7,8時には会社からホテル周辺までの送迎車が出るのだ。
運転手に「ウォシャンチュイシャンイエジエ(我想去商業街)」というと「ハオダ」との返事。
「ミンテェン、ニイ△■○※%$スーゾウ#&マ」と聞かれる。
(明日は蘇州観光をするのかい?)
「ドイ、スーゾウ、ランホウ、シャンハイ。チュイシャンハイ、シーヤオジーゴシャオシイ?」
(そう、蘇州とそれから上海。上海までは何時間かかりますか?)
「イーゴシャオシイ、ゾウホーチュー」
(汽車で一時間だね)
「ドウシャオチエン」(いくらですか)
「50クァイチエン、ダースー、30クァイチエン」(50元だね。タクシーだと30元)
タクシーはたぶん蘇州駅までの料金だろう。
自分の中国語力の120%を発揮した会話だった。

車を降りて商業街入口の中華料理屋に入り、メニューを吟味する。
久し振りに店に入ったので、何を食うか選ぶのが楽しい。
いろいろあるなー、カレー料理もあるぞ。
メニューをめくっていると、Noodle with Roasted Gooseというものがあった。
グース、ガチョウか。アヒル(鴨)と似ているな。
そういえばシンガポールではよくダックライスを食ってたなぁ、
同僚にはアヒルは愛玩動物だぞと言われたりしたが、それでも食い続けたなぁ。
あの中華風の独特の味付けをされた腰のある肉がうまかったなぁ。
などと思いだしているうちに食いたくなってきた。
ガチョウもアヒルも一緒だろうとアバウトに考え頼んでみた。
果たして来たものを食ってみると確かにアヒルの味だ。
ガチョウを食うのはおそらく初めてだが、うまかった。

ガチョウヌードルを食った後はDVD屋へ行く。
店に入って数分で例の如く催してきたので近くの公衆便所に入る。
一昔前までは中国のトイレ(大)は個室になっていなくて、仕切り板があるだけだったらしい。
しかし今は違う。大は個室になっていて、プライベートが確保されている。
ゆっくり用を足すことができる。中国、どんどん変わっている。
便器に向かって爆撃を終えた後は満を持して再びDVD屋へ。
今日の獲物はGOEMONとタランティーノとブラッドピットのナチス映画。
部屋に帰って早速GOEMONを見る。

なんと、時代設定は戦国時代なのに床は大理石張り、椅子にベッド、大阪城は石造りの要塞。
実際の戦国時代とはかけ離れた時代考証(というのか?だが)をしてて、そのぶっ飛びっぷりが気持ち良い。
「キャシャーン」の映像にかなり似ているな~と思って見ていたら、キャシャーンの監督の2作目だった。
この監督のちょいとゴシックっぽい世界観、割と好みだ。
「サムライフィクション」も世界観は全く違うが現代の要素(音楽など)をふんだんに取り込んでいて、そういう意味では同系列の作品になるのだろうか。
終盤になると登場人物に「みんな平和な世界を望んでいるんだ」と作品のテーマを語らせるのはこの監督の十八番。またやっています。
広末涼子のアップと良い、母親役の鶴田真由が殺されるシーンといい、まるでオレは今キャシャーンを見ているのか?と思ってしまう。
キャシャーンは気に入っているので、こういうことはどんどんやってもオレ的にはOK。
存分にGOEMON楽しみました。

明日は蘇州か上海か。
帰国は月曜になる。

蘇州十六日目。蘇州で誕生日を迎える。

今日までにほぼ実験をほぼやり終えた感がある。明日はまとめのミーティング。
実験の方に脳内のリソースが占有されて、ブログに書くことが思い浮かばない。
それでも何か書いてみる。

工場とホテルの往復という単調な生活をしていると、やはり一番の楽しみは食うことになる。
工場の昼飯は6元3毛。
ご飯と野菜2種、肉2種、それにミカンかリンゴ一個とスープが付いてくる。
飯は盛り放題。みんなガンガン盛り付けていく。
そんなに食えるのか?というくらいにトレイに山盛りにする。
箸には一膳ずつナプキンが巻きつけられている。ここだけなぜか丁寧。
日本人たちはふりかけを持参して飯に振りかけて食っている。
蘇州工場では日本人専用テーブルというものがある。
そんなもん、シンガポール工場にはなかったぞ。
食堂には音楽がかかっていて、雰囲気は悪くない。

2シフトで勤務している社員に晩飯はどうするのかと聞いたところ、食堂で午後5時半に食べるとのこと。
そんなに早く?と驚き、日本は会社が終わって家に帰ってから7時過ぎくらいが普通だというと、それまで我慢できるの?と言われた。
中国人は夜が早いというが、晩飯が早いからなわけだ。

晩飯は昨日に引き続きルームサービスを取る。
商業街まで歩くのが面倒なのだ。DVDは買いに行きたいのだけれど。
8時まで働いて帰ってくると歩く気力がない。それにルームサービスが意外にいけるのだ。
マーボ豆腐、青梗菜炒め、魚のフライ、骨付き肉、スープという内容で35元。
お得である。

休日は休め~と日本からの指示が。
毎土曜は出勤していたので、残業時間が増えてしまったようだ。
明後日は蘇州3度目の日曜。
上海まで電車で行ってみようかと思っていたが、駅で切符を買うのにかなり時間がかかるそう。
なんでだ?

そうそう、今日は誕生日。
誕生日という年柄でもないが海外で一人で迎えるのは初めてだ。
こうして迎えてみると、単なる一日のうちの一つであることが良くわかる。
しかし、この年になると誕生日を迎えたくながる女性の気持ちがわかってくる。年を取るのがいやなのだよ。
何もしていないのに、また一年過ぎてしまった。
このまま何も成すことなく年老いていくのだろうか。
もういい加減こんなことにには折り合いをつけているはずの年なのだが。

悪あがきはどんどんしたほうがよい、と誰かが言っていた。
悪あがきしようではないか。

蘇州15日目。ホテルの部屋で月餅を食らいながらPCに向かう。

実験が大詰めになってきた。
ぼちぼちと良いデータが出てきた。
現場のスタッフ達に全面的に協力してもらい、実験は順調に進んでいる。

実験を手伝ってくれているのは謝君と陳君という二人の若者。
謝君は入社1年、陳君は一ヶ月。二人とも大卒だ。
共通言語は英語。そして漢字。
謝君は比較的流暢な英語を話す。陳君は片言。
二人とも4年間英語を大学で学んだというが、差が大きい。
陳君と話すときは紙とペンが欠かせない。
装置の前で二人にプロセスの基本を簡単に説明する。
いろいろ質問される。食い付きがよい。

賃金問題やなんやかんやで社員の入れ替わりが激しく、長く働く人がほとんどいないそうだ。
だから現場にも上にもプロセスを知っている人がいない。
すぐ転職されるからという理由でプロセスのコアな部分も伝えず、技術教育も行わない。
これでよく工場を稼働できているなぁと、ある意味感心する。

今日は8時の最終バスぎりぎりまで実験三昧。
ホテルに戻ってからルームサービスを頼み、PCを開いてデータを打ち込む。
ホテルから支給された月餅が甘い。

昨日の寝入りはSALTというDVDをみた。
ロシアのスパイの疑いをかけられた女性が逃亡する話だ。
英語と中国語のみだったので、字幕音声ともに英語でみる。
ん、字幕と音声がかなり違っているぞ。意味もずれている。
もしかしてこの字幕、音声認識ソフトで自動的に翻訳させてたものか?
英語でみているせいかストーリーは目をみはるものがなく、はでなアクション映画なのだがいつの間にか眠っていた。

今日はマイケルジャクソンのThis is itで眠る予定。

蘇州十四日目。中秋節の冷え込みの中、ラーメンを食らう。

霧雨が降る肌寒い一日であった。
今日は中秋節。中国では祝日だ。
昨日はくっきりと見えていた月だったが、残念ながら今日は厚い雲に覆われて見えない。
祝日なので会社は休みなのだが実験のため出勤。
祝日にも拘らず出勤している人たちがちらほら。
製造ラインは平日同様稼働している。

昨日の夜はどこからか侵入した蚊に刺されて眠れず、DVDを観てしまった。
「2012」マヤ教が予言した通りに世界が破滅する話だ。
うーん。破滅もの好きのオレとしては残念ながら星1つ。
マヤ教がらみだからエキゾチックな雰囲気を期待していたが期待はずれ。
ニュートリノが地球の核と反応して地殻が崩れ始めるというのはなかなかだが、
なぜニュートリノが反応し始めたのかの説明が皆無。
出だしの数分は良かったが、もう少し掘り下げてほしかった。
物足りなかったので、そのあと「帰って来させられた33分探偵」を見る。
口直しはコメディに限る。

寝不足の一日であったが、独りで実験を手配し、データを整理し、計画を立てるので眠くなる暇がない。
データ整理が間に合わず、ホテルに持ち帰る結果になってしまった。

晩飯は生産全体を見ているYさんとラーメン屋へ。
彼は服務員に筆談で「非常熱」と伝え、熱い麺をリクエストしていた。
やってきた麺はそれでもあまり熱くなかったらしい。
オレの方は普通に熱かった。
ラーメンを食らい、ひとしきり仕事の話をする。

ホテルに戻ると月餅が2個置かれていた。
さてと、月餅を食いながらデータを整理することにする。

蘇州十三日目。ビザを受取り、日系カレーレストランで弁飯を食らう。

ビザが無事に下りた。明日から1ヶ月間有効だ。
尖閣諸島問題で微妙だという声もあったが、何のことはない、すんなり取れた。
よかったよかった。

明日はМさんの帰国日。
晩飯は日本人が経営するカレーレストランへ単身赴任の人たちと入る。
商業街の北の端にある、ゆったりした広さの洋風の店だ。
カレーセットを頼む。70元。キャビアとローストビーフを盛り付けたオードブルが出てくる。
お、なんだかいい感じではないですか。それを流し込むのがりんごジュースというのが残念だが。
その後、カボチャのスープ、サラダと出てきて、メインがチキンカレーとナン。
デザートはアイスクリームと紅茶にする。
おー、もう腹いっぱい。チーパオラ。

飯の後はМさん出張最終日ということで彼らは夜の街へ消えていった。
ホテルに戻ると諸石さんから受け取った出張者用電話が鳴った。
出てみるとたどたどしい日本語で「わたし。今どこ?」
ん、諸石さんの奥さんか?と思ったが日本語が怪しい。
オレの名前を名乗ると「すみません」と一言残して切れた。

Mさんは携帯電話の他ににどっさりと実験予定を残して行ってくれた。
チャンス到来。
プロセスの基本は圧力と温度。
まずはこれをきちんと押さえておかないとその上にどんな条件を積み重ねても砂上の楼閣。
今回の実験計画ではその部分が不十分なのだ。
今回の滞在ではそこをきっちりと攻めることにする。